今回はプリンセス・プリンシパルのアンジュ役を演じた声優・今村彩夏さんが2018年6月末に声優引退を発表されたこと、また後任の古賀葵さんの意気込みなども併せて調べてみました。
個人的に大好きなアニメの一つで、時に涙しハラハラドキドキさせてくれるサスペンス感のあるアニメであり細かい舞台設定、ストーリー設定が魅力のアニメです。
プリンセス・プリンシパル、アンジュ役今村彩夏さんの引退理由
テレビアニメ『プリンセス・プリンシパル』(2017年放送)で主人公アンジュを演じ、その透明感ある声と揺るがぬ芯の強さを感じさせる演技で多くのファンの心をつかんだ声優、今村彩夏(いまむら あやか)さん(1993年8月5日生まれ)。
大阪府出身で、2014年に声優デビューして以来、様々なアニメやゲームで活躍してきましたが、2018年6月末をもって声優活動から完全に引退していたことが、事務所およびアニメ関係者から発表されました。
今村さんは2014年の声優活動開始当初から、たちまち印象的な演技で注目を集めました。
中でも、自身が初期から情熱を注いだキャラクターのひとりが、アニメ『プリンセス・プリンシパル』のアンジュです。
プリンセス・プリンシパルはロンドンを舞台にしたスパイアニメで、複雑な過去と人間関係を抱えた役どころ。
今村さんはそのキャラクターに息を吹き込むような、柔らかくも芯のある声で多くの視聴者の支持を集めました。
このほか、『三者三葉』の葉山照、『灼熱の卓球娘』のムネムネ、『たくのみ。』の天月みちる役など、バラエティに富んだキャラクターを担当し、作品やファンの枠を超える存在となっていました。
しかし、2018年6月29日、所属事務所・WITH LINEを通じて、今村さんが2018年6月末をもって体調不良により芸能活動を引退することが公表されました。
ファンに向けたメッセージでは、「2017年頃から体調不良を感じることが増え、お仕事に集中するのが難しかった」ことが、引退を決断した大きな理由であったと語られています。
芸能活動から完全に退く意向で、「このような状況で声優として継続しても…」という悩みの末、ファンへの感謝と謝意をもって引退に至ったと説明されました。
事務所によれば、所属時から声の改善が見られなかったため、復帰の可能性は著しく低いと判断されたとのこと。
声優としての活動に一区切りをつけ、新たな道を歩むことを選択されたと受け止められています。
引退当時の今村彩夏さんは、オフィシャルブログや音声コメントで「たくさんのキャラクターたちとご縁をいただき、たくさんの夢を叶えることができました」と心境を語っていました。
ファンからは、「大好きでした。今後お声を聞くことは叶わないですが、今まで元気をたくさん頂きました」「アンジェが大好きです…本当にありがとうございました」といった声が寄せられ、惜しむ声が絶えませんでした。
私もアンジュの声が変更になる前と後でプリンセスプリンシパルを拝見しましたがどちらもアンジュと作品への愛が込められていて、お2人の演技それぞれの輝きを感じていました。
アンジュは冷静なのにどこか可愛らしさも秘めていて、その銃器さばきとのギャップや、プリンセスへの想いに毎話ごとに心打たれます。
プリンセス・プリンシパル、アンジュ役の後任である古賀葵さんと今後の展開
今村彩夏さんの引退を受け、『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』(劇場版シリーズ)などの続編におけるアンジュ役は、オーディションを経て声優・古賀葵(こが あおい)さんに交代されることが公式に発表されました。
今村さんの声を追い求めるファンにとっては寂しさもあるものの、古賀葵さんはこれまでの作品でも安定した演技力を見せており、スタッフ一同が慎重に選定を行った結果とのことです。
劇場版『Crown Handler』は全6章構成で、最新作の第4章(2025年5月23日公開)においても古賀葵さんがアンジュを演じています。
古賀さんはこれまでの3章を経て、チーム白鳩への信頼と安定感が増したと語っています。
第4章では「アンジュが“焦り”や“ざわつき”を抱えて、より人間味の深いキャラクターになっている」と感じており、心情の揺らぎが演技に反映される重みのある役作りに臨んだといいます。
また、古賀さんは初めて台本を読んだ際、「何度も“どうなるんだ!?”と思いながら、台本を開く手が震えた」と語っており、アンジュ自身の葛藤や覚悟はもちろん、物語全体の緊迫感を強く受け止めながら演じているのが伝わってきます。
古賀さんは第4章のラストに「“これからどうなってしまうんだろう…”と恐ろしくなる展開だ」とも語っており、第5章・第6章に向けての期待と覚悟を語っています。
ステージ挨拶やAnimeJapan 2025で、古賀さんはファンとの一体感を強く感じたとコメント。
とくに「皆さんも覚悟を持って見届けてほしい」という言葉には、アンジュ役への責任と熱意が込められています。
まとめ
今村彩夏さんは、約4年間という短い声優人生の中で、『プリンセス・プリンシパル』のアンジュをはじめ、多彩な役を通じて強い印象を残しました。
その柔らかい声と繊細な演技は、多くの視聴者が今も心に留めていることでしょう。
引退直前まで「声優としてありたい自分」への強い想いを抱きつつも、体調を最優先に考え、自らの意志で芸能界から身を引いた勇気を尊重したいと思います。
現在は声の新規活動は見られませんが、今後のご活動がどのような形であれ、ファンは温かく見守り続けています。
彼女が『アンジュ』として紡ぎ出した情感と余韻は、これから先もファンの心の中で輝き続けることでしょう。
また、古賀葵さんのアンジュ役と今後のプリンセスプリンシパルの展望もとても楽しみです。
これだけの良作がスタッフさんやキャストの皆様によって繋がれていくことを感謝したいと思います。
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